

やはり、車の需要は年間を通して変動しているからね。
では、中古車が安く買える時期について詳しく解説していくね。
自動車の購入費用を少しでも安くしたい人にとって、中古車は選択肢の一つになるでしょう。
中古車は相場が変動するため、安くなる時期を知らずに買うと同じ車でも高くついてしまうことがあります。
価格変動の要因には様々なものがありますが、これを見分ければ車の購入費用を抑えることができます。
では、安く手に入れるためには、いつ購入するのが最適なのか?
について、詳しく解説していきます。
中古車の購入を考えている人はぜひ参考にしてみてください。
もくじ
中古車が安くなるのは需要が下がる時期
中古車の価格が下がる時期は、中古車の需要が落ちているときです。
つまり中古車を購入しようと考えている人が少ない時期ということです。
この時期には中古車販売店でも、価格を下げてでも車を売りたいと思うので、交渉もしやすくなります。
1年を通して中古車の価格が安くなる時期は一つだけではありません。
しかし、最も安い時期と限定するなら4月~5月の春先が中古車の買い時だといえます。
一般的に2月~3月は年度末ということもあり、車が一番売れる時期だといわれています。
しかし、その時期を過ぎた4月以降は反動で客足が一度遠のき販売台数が落ち込みやすい傾向があるのです。
そのため、4月~5月は需要の下落とともに中古車価格が大きく下がるのです。
また、客足が遠のいた販売店は値引きにより実績を確保しようとするケースもあり、さらに相場価格が下がる一因ともなっています。
一般的に2月と3月は中古車市場に出回る車の数が多くなるといわれています。
このためお望みの車も見つけやすく、需要が高くなります。
2月と3月に中古車の需要が高い理由は、これだけではありません。
学生の卒業や就職で、車自体の需要が高まっていることも関係しています。
この需要の高い時期を超えると、中古車の価格は一気に下がることから、この時期が4月中旬あたりから5月くらいであるといわれています。
また7月や12月前後はボーナス月であるため、中古車の需要が減り、価格が下がりやすいようです。
年明けの1月は、ボーナス後のイベントでお金を沢山使ってしまっている人も多く、需要が下がりやすくなっています。
供給が増える時期は価格が下がりにくい
新車を購入したオーナーがその車を手放し買い取りや下取りに出すと、その車が中古車市場に出回って流通することとなります。
つまり新車が売れている時期は、中古車市場に流通する中古車がとても多くなるのです。
新車を取り扱うディーラーは、販売台数によって自動車メーカーからの報酬金がアップするため、3月の決算期までに販売台数を上げる手段として、2月から3月にかけて新車の価格を下げます。
この時期を狙って新車を購入するオーナーも多く、2月3月には中古車が中古車市場に多くなるのです。
中古車市場に車が増える時期は、選択肢も多く、好みの車や状態の良い車を見つけやすくなりますので、需要も高くなります。
このため、2月3月は新車の価格は下がっても、中古車の価格は下がりません。
モデルチェンジ後も値下げの可能性大
自動車は、発売からある程度の時間が経過すると、モデルチェンジをおこないます。
モデルチェンジの後は、これまで登場していた自動車は「古いタイプ」として認識されるため、最新型に買い替える人が増えます。
そうすると、中古車として出回りやすくなるのです。
最新型よりも市場価値は下がるため、安く購入しやすくなるタイミングでしょう。
また、モデルチェンジの中でも、フルモデルチェンジ後の方がより手頃な価格になりやすいです。
「フルモデルチェンジ」では、エンジンやデザインなど、全体的に変更されます。
「マイナーチェンジ」では、一部の機能やデザインが変更になります。
前者のモデルチェンジ後は、前のタイプは完全に「旧型」となります。
買い替えユーザーも増える上、価格も安くなりやすいでしょう。
一目でわかる中古車が安い時期
具体的に中古車が安い時期は、需要が縮小する「4月」「5月」「8月」「12月」です。
1年で見ると下記のような傾向ですね。
- 1月・・・普通
- 2月・・・普通
- 3月・・・高い
- 4月・・・安い
- 5月・・・安い
- 6月・・・普通
- 7月・・・高い
- 8月・・・安い
- 9月・・・高い
- 10月・・・高い
- 11月・・・普通
- 12月・・・安い
大型連休後も狙い目
ゴールデンウィークやシルバーウィーク、お盆や年末年始などの大型連休後は、中古車の価格が安くなりやすいです。
大型連休前は、レジャーや帰省等に自動車を利用する人が多くなるため、新車・中古車ともに販売台数が増えます。
そのため、連休前は価格も高くなりやすいわけです。
しかし、大型連休が終了すると需要が落ち着きます。
そのため、業者側は少しでも価格を安くして購入者を増やそうとするのでしょう。
ボーナス前
ボーナスの支給前も、中古車の価格が安くなりやすいタイミングです。
これは、ボーナス支給後にはまとまったお金を手にしたユーザーが増え、新車・中古車ともに販売台数が伸びるからです。
特に新車の場合は、ボーナス収入を主軸に置いた購入スタイルを実施している業者も多いです。
ローンを組むにしても、頭金としてボーナスの利用を考えている人はたくさんいるでしょう。
このように、購入者の多くはボーナス支給後を狙ってお金を貯めているため、購買意欲を高めるためにも安くなっていることがあります。
広告でのキャンペーン告知
中古車販売店は週末などになると、大規模なセールを行います。
インターネットの告知や、チラシをまいたりとさまざまですが場合によってはテレビCMまで打つことも。
広告キャンペーンをすると莫大な金額がかかるので、どうしても販売台数を稼ぎたいところなのですが、大規模な広告をしたとしてもなかなか売れない車が出てきます。
そうなると「広告の力だけではどうにもならない車」と判断し値引きを実行するのです。
大々的な広告キャンペーンがあった後に中古車販売店を訪れてみると、広告されていた金額よりも安くなっている車を多数確認できるはずです。
時期で中古車はどの程度安くなる?
結論から言いますと、50万から100万も安くなるものではありません。
時期によって変動するのは販売価格100万円の車で5万円から10万円程度です。
中古車の金額を決定づけるのは、走行距離や年式、モデルなどです。
そのため、安い時期かどうかというのは、価格変動の大きな要素にはなりえません。
だからといって、5万円から10万円の値引き幅が大きくないかといえばそうでは無いですよね。
安くなるのであれば、出来る限り安くなって欲しいもの。
時期で相当な変動を起こすという期待を持つことないようにしてください。
ちなみに新車の場合も時期の影響では5~10万円ぐらいが安くなる相場ですね。
中古車と変わりません。
季節性の車はシーズン後、安値になる
中古車の中には、季節によって需要が高まり価格が高くなる車種があります。
例えば、オープンカーは春先に、4WD車は冬前に価格が高くなります。
このような中古車の販売価格はシーズンが終了すれば、軒並み安くなります。
そのため、乗りたい時期に買うのではなく、誰も乗りたくない時期・必要としない時期に購入すると安く手に入れる事が出来ます。