

でも事前に中古車の買い方について下調べをしておけば、その不安も解消されるよ。
では中古車の買い方について初心者目線でわかりやすく解説していくね。
車の購入を検討するとき、中古車を視野に入れている方も多いでしょう。
もちろん新車のように最新モデルを手に入れたり、オプションを追加したりということはできませんが、新車よりずっと安く購入できるため費用を抑えたいという人に人気があります。
しかし、中古車を検討している人の中には、初めて購入するという人もいるでしょう。
そこでこの記事では、中古車を初めて購入する人に向けて、中古車はどのような流れで購入していくのか、購入において注意すべきことは何か、中古車の選び方のポイントについて解説していきます。
もくじ
中古車を購入する流れ
まずは、中古車を購入するときにどのようなステップで進めていけば良いか確認していきましょう。
車は大きな買い物ですから、その場ですぐに買って乗れるものではありません。
中古車を初めて購入する人は、検討段階から納車までの流れを知っておきましょう。
step
1予算を決める
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2駐車場の確保
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3車種を決める
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4販売店で車選び
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5見積もり作成
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6支払い方法を決める
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7契約手続き
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8必要な書類の準備
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9保険の契約|任意、自賠責保険
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ー納車
1、予算を決める
車を決める際には、まず予算から考えていきましょう。
自分の年収に見合った購入予算を設定することが大切です。
また、車を買うとき車体の価格や取得費用の契約時に支払う費用に目が行きがちです。
しかし車は購入後にも、税金をはじめ毎月の保険や燃料費、駐車場代などたくさんの維持費がかかります。
予算を決める際は、購入後の維持費も考慮する必要があります。
2、駐車場の確保
車の保有者は必ず保管場所を確保するよう法律で義務付けられています。
新車にしても中古車にしても、車を購入するときは「車庫証明」が必要となります。
保管場所は車庫である必要はありませんが、いくつか条件があります。
まず居住地から直線距離で2㎞以内に存在しなければいけません。
住民票の住所ではなく、実際に住んでいるところから2㎞以内です。
駐車区画は車体がはみ出さずに収まり、道路へスムーズに出られる場所に限ります。
同じ駐車場でもコインパーキングのように定期契約できないところは対象外です。
3、車種を決める
自分が乗りたい車を決めていきましょう。
この車が乗りたい!って決まっている人はいいのですが、車は欲しいけれど、どんな車を買ったらいいかわからない。
何を基準に選んでいいかわからない。
そんな人は、以下の利用イメージから決めるのがよいでしょう。
- どんな目的で車に乗るのか?
- 何人で車に乗るのか?
- 誰と車に乗るのか?
- どんなモノを車に載せるのか?
- どんなカタチの車が好み?
では、それぞれを詳しく説明しく見ていきましょう。
どんな目的で車に乗るのか?
第1に考えるべきは、車に乗ってどこへ何をしに行くのかです。
通勤や通学、家族の送迎、買い物、レジャーなど、それぞれに合った車があるので、ピッタリのものを選びましょう。
まずは車を買ったらやりたいことを全て書き出して、特に重要なことを選びましょう。
もちろん、ドライブを楽しみたいというのだって重要な目的です。
何人で車に乗るのか?
車には、サイズによって定員が定められています。
例えば軽自動車なら4人、通常のコンパクトカーやセダンなら5人、大型のミニバンなら7人や8人など。
そのため、乗る人数によって選ぶボディタイプが変わってきます。
普段クルマに乗る人数はすぐにわかると思います。
注意が必要なのは、土日や長期休暇などのレジャーの時に乗る人数。
例えば年末年始には祖父母の家に行くという家族の場合、その祖父母も乗れるような車にするのかどうか決める必要があります。
誰とクルマに乗るのか?
人数を考えている時点でイメージがついていると思いますが、あえて整理しておきたいのが誰と車に乗るのかです。
例えば小さな子どもを持つお母さんが乗るなら、自動スライドドアがあると両手が塞がっていても開け閉めしやすくて便利。
小学生くらいの子どもだと、ドアを開ける時に隣の車を傷つける可能性があるため、こちらもスライドドアだと安心。
子どもやお年寄り、ペットがいる場合、フロア高が低く乗り降りしやすいクルマだと嬉しいですね。
どんなモノを載せるのか?
うっかり見落としなのが、どんなモノを載せるのかという観点。
これも車のボディタイプやサイズを決めるのに大きな影響があります。
例えばベビーカーを載せる場合、ベビーカーを折りたたまずに載せられる高さの車だと便利です。
またスキーやサーフィンなどをするなら、ある程度の長さがあるクルマが必要です。
その他にも4人家族だけど多くの荷物を持ってでかける場合も、コンパクトカーだと窮屈なので少し大きめのクルマが良いでしょう。
ペットのケージを載せるなら、荷物スペースが広くかつフロアがフラットなものを選びたいです。
どんなカタチの車がが好み?
最後に自分の好みについても確認しましょう。
長く付き合うことになる車。
だからこそ、自分が好きだと思えるものを買うか否かで満足度が大きく変わってきます。
上記のイラストも参考に、自分がどんなカタチのクルマが好きか考えてみてください。
色や雰囲気の好みもあれば、それもこの段階で整理しておくことをおすすめします。
4、販売店で車選び
次はお店に行って車選びです。
やはり中古車は新車と違い、コンデションの良い車、悪い車があります。
なので車両の状態をしっかりと確認しておきましょう。
見るポイントは以下になります。
- エンジンのチェック
- 外装のチェック
- 内装のチェック
- 試乗して確認
- 点検記録簿確認
- 保障の有無
- 車検の残り期間
では、それぞれを詳しく説明しく見ていきましょう。
エンジンのチェック
まずは、エンジンをかけて音や振動をチェックして下さい。
キュルキュルやカラカラ等の音がある場合は、しっかり原因を聞いて必要なら対処をしてもらって下さい。
一般的な販売店では、エンジンルームのクリーニングを実施して展示しています。
しかし、一見きれいに見えてもオイル染みがあったりした場合は原因を確認して下さい。
とにかく違和感を感じた時は販売店の方に必ず確認するようにしましょう。
外装のチェック
まずは、近くでじっくり細かいキズやヘコミを観察し、続いて少し離れた所から観察しボディのゆがみ等を見ます。
ボディへの風景の写りこみに歪みがあったら注意して下さい。
気になる点があったら素直に販売店に質問しててみましょう。
内装のチェック
中古車では、前オーナーがどんな使い方をしていたかがポイントの一つとなります。
その前オーナーの性格が良く表れるのが内装です。
内装がキレイな中古車は、やはりメンテネンスもよく施されていたり、またその逆の場合もあります。
タバコの焼焦げ等しっかりチェックして下さい。
また、臭いも重要チェック項目です。
一度車の室内についた臭いはなかなかとれません。
タバコ、ペットの臭いがないかも確認しておきましょう。
試乗して確認
なるべく中古車を購入する際には、試乗を行って下さい。
実際に運転すると、かなりイメージが違う場合があります。
ハンドルの歪みや、アクセル・ブレーキのきき方等は、実際に運転してみないと分かりません。
事前に試乗したい旨を連絡しておくと準備しておいてもらえることが多いです。
実際に運転してみるとイメージと違った、なんてこともあるので気になる車があるときは積極的に試乗してみましょう。
点検記録簿確認
点検整備記録簿とは、その車の過去のメンテナンス情報を記載した書類です。
この書類を見ればその車が定期的に必要な点検、メンテナンスをしてきたか確認することができます。
なので、気になった車がある時はお店の人に点検記録簿を見せてもらいましょう。
また、点検記録簿が残っていない車の購入はやめた方が無難です。
保障の有無
ディーラー系の販売店だけでなく、最近では一般の中古車販売店の保証制度も充実してきています。
実際に中古車に乗り出してからの安心感はやはり「保証付き」の中古車を購入するに限りますが、故障等が起きた場合でも保証対象外という事もあります。
実際に何を何処まで保証されるのかを、一つ一つ確かめた上で購入して下さい。
また、保証付きであっても有料の場合もありますのでお店の人に確認してみましょう。
車検の残り期間
車検の有効期限は必ず確認してください。
購入後にすぐに有効期限が切れるようなら、その費用も考えて計画を立てていきましょう。
5、見積もり作成
車を購入の際はすぐに契約するのではなく、まず見積もりを作成してもらいましょう。
車を購入する際は本体価格だけでなく、車の購入にあたって一律で支払わなければならない「法定費用」や、ディーラーや販売店の代行費用となる「手数料」が上乗せになります。
どんなお店でどんなクルマを購入する場合でも、一度見積書の内容を見てから、本当にその店舗でその車を購入しても良さそうかを検討してください。
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6、支払い方法を決める
車を購入する際の支払い方法は、大きく分けて次の4種類あります。
- 現金一括払い
- 一般的なカーローン
- 残額クレジットローン(残価設定ローン)
- クレジットカード
では、それぞれを詳しく説明しく見ていきましょう。
現金一括払い
全額を現金で支払う方法です。
手持ちのお金で足りる場合は、金利もかからず一番おススメの支払い方法と言えるでしょう。
一般的なカーローン
金融機関などでローンを組んで支払う方法です。
誰から借りるかによって「銀行ローン」、「労金・信金ローン」、ディーラーを通して信販会社と契約する「ディーラーローン」、販売店と契約する「自社ローン」、「消費者金融ローン」に分かれます。
残額クレジットローン(残価設定ローン)
ディーラーローンの一種で、指定年数後に車を買い替えることを前提に、あらかじめ購入時の価格から指定年数後の車の残存価格分を差し引き、差額分だけを分割払いで支払っていくローンのことです。
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クレジットカード
クレジットカードでの支払いをすると、カード決済が行われた店舗(加盟店)がカード会社に手数料の支払いをしなくてはならなくなります。
手数料は支払価格の○%というように決められており、その料率は業種によって異なりますが、多くの場合1~10%程度 です。
このしくみのため、車のような高価なものをクレジットカードで決済すると、ディーラーや販売店が多額の手数料を払うことになってしまうので、車の場合はクレジットカードでの支払いを不可としているのが一般的です。
ただし、個人が経営する販売店などではクレジットカード払い可としているところもあります。
7、契約手続き
見積もりの内容や中古車の状態を見て購入を決意したら、いよいよ契約書にサインをしましょう。
車の購入は大きなお金が動く契約ですので、契約の内容をきちんと理解しないままサインをしないように注意が必要です。
初めて聞く内容を目にした場合や違和感がある場合は、質問をして解消するようにしてください。
8、必要な書類の準備
中古車を購入するためには、様々な書類を用意しなければなりません。
購入する時に慌ててしまわないためにも、購入前にどのような書類が必要となるのかを確認しておくことが大切です。
一部の書類は販売店に代行を依頼して用意してもらうことも可能ですが、ご自身で用意する必要がある書類もあるので、漏れがないように注意しましょう。
不安であれば、販売店に確認すると安心です。
以下では、普通車と軽自動車を購入する際に必要となる書類をご紹介します。
普通自動車の必要書類
普通車に必要となる書類は、6つあります。
- 車検証(販売店が保管している)
- 自賠責保険証明書(販売店が代行手続き)
- 車庫証明
- 実印
- 印鑑証明書
- 委任状
軽自動車の必要書類
普通車と軽自動車とでは、必要となる書類の内容が異なるので注意しましょう。
軽自動車を購入する場合、5つの書類を用意しなければなりません。
- 車検証(販売店が保管している)
- 自賠責保険証明書(販売店が代行手続き)
- 住民票
- 委任状
- 印鑑(認印可)
9、保険の契約|任意、自賠責保険
日本では、車を所有すると強制的に「自賠責保険」という保険に加入しなければなりません。
車は便利な反面危険を伴う乗り物であるため、万が一被害者が出た場合その救済を行うために加入が義務付けられているのです。
しかし、自賠責保険でカバーできるのはある程度の金額分までになります。
死亡や重度後遺障害での賠償額が1億円を超えるようなケースは珍しくありません。
自賠責保険から最高3,000万円(後遺障害の場合は最高4,000万円)が支払われても、残りの数千万円は自腹で支払わなければならないということです。
自分の身を守るためには、任意保険への加入もするべきです。
遅くとも購入した車が納車される日までには手続きを完了させておきましょう。
10、納車
ここまでの購入のステップをふんだら、いよいよ車が自分の手元へ届きます。
納車日や時間は販売店と打ち合わせをし、長めに時間を取っておきましょう。
長めに時間が必要なのは、車の最終チェックをした方が良いためです。
もしかして、納車前点検などで車にキズが付いたりすることもゼロではありません。
また、中古車は新車とは違い、保証期間が短いので、不備があれば保証期間内に見つけることができるよう車のチェックは入念に行いましょう。