

では、中古車の保証について詳しく説明していくね。
車をお得に手に入れたいのであれば、中古車の購入がおすすめです。
中古車購入の一番のメリットとして、工夫して探せば安くて良いものを購入できる場合があることが挙げられます。
人気のモデルであっても、中古車であれば手が出しやすいことも多く、比較的リーズナブルに購入できるものも多いでしょう。
しかし新車と比べて大きなデメリットがあります。
それは、保証の有無や期間です。
中古車を購入する上では故障や耐久性に注意が必要で、保証をつけるかもよく考えておかなければなりません。
今回はそんな中古車購入時の保証で確認したいこと、気を付けなければいけない事について詳しく解説していきます。
もくじ
中古車の故障トラブルは意外と多い
「中古車を購入していざ使ってみたら、ミッションにショックがある」
「乗り出してしばらくしたらエンジンから異音がするようになってしまった」
そんな中古車の故障トラブルはたびたび発生しています。
前オーナーの中には最近、車の調子が悪いから売却したっていう方がいるくらいですから当然の事です。
中古車を購入した直後に起きたトラブルなら、中古車販売店に文句の一つも言いたくなるでしょう。
そのため、中古車購入時に車両保証がついている車両を選択する方が増えております。
また、保証なしの現状渡しの場合であっても、車としての機能に支障をきたす部位については販売店が説明する義務がありますので、必ず確認するようにしましょう。
中古車の保証は3種類
中古車の保証には、主に3つの保証があります。
- 販売店独自の中古車保証
- 新車の保証継承
- 中古車検索サービス独自の保証
ではそれぞれの保証内容を説明していきます。
販売店独自の中古車保証
まず中古車の販売店によって、あらかじめ定められている保証があります。
例えば中古車販売の最大手でもある「ガリバー」では、下記のように中古車の保証を定めています。
- 国産車最長10年
- 輸入車最長5年
- 「エンジン」「ブレーキ」「ミッション」などの重要部品を走行距離無制限
- カーナビやETC、ワイパーやブレーキパッドなど、1年以内走行距離無制限
ご覧のように、ガリバーでは非常に手厚い中古車保証を提供しているのがお分かりいただけると思います。
とはいえここで紹介しているのはあくまでもガリバーのケースであり、他店では以下のような場合もあります。
- 1ヶ月以内走行距離1,000㎞まで保証
- 3ヶ月以内走行距離3,000㎞まで保証
- 6ヶ月以内走行距離6,000㎞まで保証
- 有償、無償とも保証なし
このように販売店ごと保証内容が大きく異なります。
また、保証が全くつかない車両もあるので購入前に販売店へ保証制度について確認してみましょう。
新車の保証継承
もう一つの保証は「新車保証」です。
中古車を購入をするのに新車保証?って思われるかもしれませんが新車保証は車の所有者が変わっても継承されます。
新車で購入した際には、以下のメーカー保証が付きます。
- エンジンやミッションなどの重要部品→5年又は10万キロ
- 電装品などの部品→3年又は5万キロ
このような内容の保証が付けられることが多いです。
中古車として購入する時点で「新車保証の期間内」という場合には、保証をそのまま引き継ぐことが可能となります。
しかし、新車の保証継承に関しては、メーカーによってできる場合とできない場合があります。
なので、購入前に販売店へ購入予定の中古車は新車の保証継承が受けられるのか確認してください。
中古車情報検索サービス独自の保証
中古車の購入を検討するときに、インターネットやスマホで中古車情報検索サービスを利用しますよね。
実はこれらのサービスを利用して中古車の購入をした場合にも、中古車の保証が付けられる場合があります。
中古車情報検索サービスで有名なのは以下の2つでしょう。
これら2つの中古車情報サービスでは独自の保証制度を設けています。
保証サービス名 | 保証期間 | 保証項目 |
グー保証 | 最大3年間 | 330項目以上 |
カーセンサーアフター保証 | 最大3年間 | 350項目 |
このように最長3年間、300以上の項目に関する保証を受けられます。
また項目に関しては、新車保証などと同じく「重要部品」や「電装品」まで、実に幅広く多くの部品が保証の対象となっています。
保証の適用範囲を確認
たとえ保証がついていたとしても、口約束での保証ではいけません。
保証内容や保証範囲を把握していなければ、いざというときにしっかりした保証が受けられな場合があります。
保証範囲をしっかり確認していなかったことにより、いざ故障したときに販売店とトラブルになってしまうケースもよくあります。
どちらにとってもトラブルになることは時間や精神面においてデメリットにしかなりませんから、避けておきたいものです。
店舗によって保証内容の範囲は違います。
しかし、事前に保証範囲を確認しておくことで、無用なトラブルを避けることができるのです。
口頭での約束を交わすことは後のトラブルの原因となるので、きちんとした書面で保証内容を記載してもらうことは必須です。
保証されるもの
保証の適用範囲は販売店にや保証の内容によって異なりますが、一般的な例をご紹介していきます。
多くの販売店では、安全にかかわるようなエンジン・ミッション・ブレーキ・ステアリングといった自動車にとって重要な部分は保証されています。
- エンジン機構
- 動力伝達機構
- ステアリング機構
- 乗員保護装置
- ブレーキ機構
- 前後アクスル機構
- ハイブリット機構
- 電装先進機構
しかし、これにも注意すべき点があります。
遠方で購入する場合です。
万が一の故障したときにどういう対応をしてもらえるのか、きちんと確認しておきましょう。
保証されない場合もあるもの
多くの販売店では、エンジンやミッションなどの重要部品以外は、たとえ高額であったとしても保証に含まれないケースがあります。
例えばエアコン、オーディオ、カーナビ、パワーウィンドウといった電装部分です。
- 電装品
- エアコン機構
- パワーウィンドウ
販売店や保証会社によって保証内容や保証範囲が異なるため、電装品が保証対象となるのかしっかりと確認しておく必要があります。
基本的に保証されないもの
消耗品やオイル、ボディ内外装飾品は基本的に保証の対象外となります。
- 消耗品(タイヤ、ワイパー、ブレーキパットなど)
- エンジンオイルやATオイルなどの油脂類
- ボディ内外装飾品
保証は基本的には、普通に使っていたのに故障、不具合が発生した場合に適用されます。
事故などは適用範囲外となっていることが多いです。
保証内容によっては、事故などが適用範囲になることもありますが、それは極めて稀なケースであり、基本的な通常時の使用での故障、不具合に限定されます。
なので万が一の事故にそなえて、任意保険(車両保険)に加入することをおすすめします。
安心できる保証期間は
保証期間は保証内容によってさまざまですが、中古車の場合は6カ月以上あると安心でしょう。
中古車の場合、車によって状態が違うため、新車と比べれば当然故障のリスクは高いです。
外装は綺麗に見えても、内部が損傷しているケースもありますし、ある程度の保証期間があったほうが無難といえます。
延長保証ができる場合も
基本的には定められた期間を過ぎれば、保証はなくなりますが、場合によっては延長保証ができることもあります。
延長保証が受けられるかは、保証内容や販売店が取り扱うプランによっても異なるため、購入前に確認しておかなければなりません。
同じ販売店でも、最初に付ける保証の種類によって、延長保証の可否が違うこともあります。
少しでも長く保証をつけたいなら、延長保証が可能かは必ずチェックしておきましょう。
保証なしの中古車って大丈夫?
新車の場合は必ずと言っていいほど保証が付いてきます。
しかし中古車の場合はそうとは限りません。
もともと保証がついていないものもあれば、保証を付けると費用がかかる場合もあります。
保証なしの中古車となれば今後修理費用がどれくらいかかるかなど不安も残ります。
ネットなどで安い車を探し当てたとしても修理費などを含めた場合、結果的に高くつくこともあるので、保証付きの車を選んだ方が無難といえるでしょう。
保証なしの車すべてが品質が悪いわけではありませんが、リスクが高いことは事実です。
少しでも安心して使いたいなら、多少高くても保証の付いた車を選びましょう。