

とは言っても車は機械。
きちんとメンテナンスされてればの話。
メンテナンスしなければ、3万キロで故障することだってあるんだ。
では、10万キロ以上走行している中古車を買う前に確認すべきポイントを詳しく解説していくね。
中古車を購入するときに、走行距離が10万キロを超えた車は故障が心配という声を良く聞きます。
車は日々進化していて、定期的にきちんとメンテナンスされた車であれば、10万キロ超えの車でも状態の良い車である可能性があります。
では、走行距離が10万キロ超えの中古車購入を考える際の注意点について見ていきましょう。
もくじ
走行距離10万キロを超えた中古車はまだ乗れる?
走行距離が10万キロ、というと多走行車と感じる方も多くいると思いますが、現在の車の性能からすると定期的にきちんとメンテナンスされた車であればまだまだ乗れます。
確かにメーカーの新車保証も一般部品は3年5万キロ、エンジンや安全装備などの重要部品は5年10万キロなどとなっていることが多く、10万キロが大きな節目であることは事実です。
ただ、車の整備に携わっている私から言えるのは、走行距離が少ない車であまりメンテナンスされていない車より、走行距離が多くてもきちんとメンテナンスされた車の方が安心感が高いのは事実です、
走行距離10万キロ以上の中古車の需要は?
30年前、車の寿命は走行距離10万キロと言われていました。
当時は現在より道路整備が整っていなかったり、車の燃費も悪かったため年間の平均走行距離が6,000キロほどでした。
なので、走行距離が10万キロに達したときには新車から15年が経過となるため、当時の車の性能からするとそろそろ変え時となることから走行距離10万キロが寿命と言われていました。
しかし、現在では道路整備が整い燃費も当時に比べ格段に向上していることから、年間の平均走行距離も10,000キロまで伸びています。
なので現在の車の性能からすると、走行距離10万キロは通過点にすぎないと言えるでしょう。
しかし、中古市場では当時のイメージが今でも残り、走行距離10万キロを境に価格に大きな変化が出ているのは事実です。
まず、中古車購入で重視される「中古車価格」はさまざまな要因で決まると考えて良いでしょう。
具体的には、市場での需要やニーズによって価格が決まってくると言えます。
人気のない車であればその車の中古車価格も安くなります。
走行距離の多い10万キロ超えの車も一般的に人気がない車種に入ります。
通常、中古車の走行の目安としては年間走行距離が1万キロを超えると、過走行車両とみられます。
つまり走行距離が10万キロオーバーといっても、初年度登録から10年経過した車両なのか、5年経過した車両なのかは、車そのものの評価という点では大きく異なります。
しかしながら、初年度登録からの年数にもよりますが、「定期的にきちんとメンテナンスされた車で走行距離が多い高年式車」はお買い得とも言えるでしょう。
走行距離10万キロ以上の中古車は買っても大丈夫?
結論から言いますと大丈夫です。
現在の車は、排気量1000㏄以上の車であればエンジン、ミッション、足回りの耐久性は20万キロ以上とされています。
車の性能面からすると走行距離10万キロは全然問題ありません。
とくに、高年式のワンオーナー車はディーラーで細かなところまでメンテナンスされている傾向があり安心感があります。
しかし、走行距離10万キロの車でも15年落ち以上で多数のオーナーを渡り歩いた車は避けた方が良いでしょう。
このような車は、乗りっぱなしでメンテナンスがされていない傾向が強くなっています。
走行距離10万キロ以上の中古車を買う前に確認すべき消耗品5つ
車は機械なので、走れば走るほど部品が消耗していきます。
走行距離10万キロ以上の車は多くの消耗部品を交換しているはずです。
消耗部品は数千円で交換できるものから、数万円かかるものまで幅広くあります。
新車価格が300万円の車を中古で30万円で購入しても消耗品の交換費用は同じです。
なので消耗品の劣化状況は必ず確認しておきましょう。
確認すべき消耗品はこちら。
- タイヤの状態をチェック
- タイミングベルトは交換済みか?
- ブレーキパッドの残量を確認
- ドライブシャフトブーツの劣化を確認
- バッテリーの交換時期は?
では、それぞれの詳細を説明していきます。
タイヤの状態をチェック
タイヤは高額な消耗品の1つです。
車種やホイールのサイズにもよりますが、純正ホイールの17インチで国産タイヤですと5万~8万円ほどかかってきます。
見るべきポイントは溝の残り具合と、劣化の状態です。
溝の深さとしては、7mm以上あれば問題ありません。
車種や乗り方にもよりますが、溝の残りが7mm以上であれば3万キロ近くは走行できます。
しかし、7mm以上残っていても劣化しているタイヤでは意味がありません。
ひび割れが起きていたり、かけたりしていたら溝が残っていても交換の対象となります。
また、スリップサインが出ているタイヤは速交換となるので注意が必要です。
タイミングベルトは交換済みか?
タイミングベルトの交換時期は、走行距離10万キロと自動車メーカーが推奨しています。
部品代は5,000円前後ですが、工賃が非常に高く総額で3万円~5万円となります。
なので、走行距離が10万キロを超えている中古車を購入する時は、タイミングベルトを交換済みか必ず確認するようにしましょう。
※車種によってはチェーン式によりベルト交換が不要
ブレーキパッドの残量を確認
ブレーキパッドは走行距離3万キロごと交換が推奨されています。
新品のブレーキパッドが10mmに対して、5mm以下になった時点で交換するのが望ましいです。
交換費用も工賃込み2万円~5万円かかるので、残量を必ず確認しておきましょう。
また、残量が3mm以下の場合は速交換となるので注意が必要です。
ドライブシャフトブーツの劣化を確認
車の車輪にエンジンの動力を伝えるドライブシャフト。
そのドライブシャフトを保護しているカバーがドライブシャフトブーツです。
ドライブシャフトブーツはゴム製のため、経年劣化していきます。
交換の目安としては走行距離7万~10万キロとなります。
交換費用は4輪交換した場合、車種にもよりますが部品代2万円、工賃が2万円~3万円と高額になります。
ドライブシャフトブーツは劣化によって破れが生じていると、車検に通らないため注意が必要です。
バッテリーの交換時期は?
バッテリーの寿命は3年~4年です。
使用開始から5年以上経過しているバッテリーは著しく電圧が低下している可能性が高いため、いつエンジンがかからなくなってもおかしくありません。
交換費用は1万円~となり、バッテリー容量が大きい車種だと3万円以上かかることもあります。
前回の交換時期を確認し、3年以上経過していたら注意が必要です。
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走行距離10万キロ以上の中古車の購入条件4つ
メーカー推奨距離で各部のオイル交換を行ない、1年点検や車検時に各部の調整等を実施していれば、現在の車の性能からすると走行距離10万キロは全く問題ありません。
メンテナンスの履歴は、点検記録簿を見れば一目瞭然です。
私が考える走行距離10万キロ以上のお得な中古車の条件は以下になります。
- 新車購入時からの点検記録簿があり、各部の消耗品交換、メンテナンスが実施されている
- ワンオーナー車
- 新車から5年未満
- 外装、内装の程度がよい(大切に乗られていた)
もし、あなたが探している車の中に、これらの条件を満たしている中古車を見つけたら是非検討してみてはいかかでしょうか。
走行距離10万キロの中古車が高く売れる
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